忘却路
一筋の淡い光は
跡形もなく 消えた
一筋こぼれた涙は
誰にも気付かれず 乾いた
どうして平気で嘘をつくの?
あたしはそれを見抜けずに
あなたは 笑って 人を壊す
その整いすぎた出で立ちで
あなたは 笑って あたしを壊す
残酷すぎる無邪気さで
そして 忘れてゆく
あたしを 忘れてゆく
一瞬抱いた希望は
うたかたのように 消えた
一瞬の胸の高鳴りは
無かったことにして 消した
何度痛い目に遭ってでも
あたしは期待してしまう
あたしは 泣いて 傷を増やす
複雑すぎる迷路の中で
あたしは 泣いて 光を探す
乾ききらない かさぶたを
剥がして 血を流す
それでも 求め続ける
傷付くことに慣れたなんて
ただの強がりだよ
与えられた美しさに酔って
壊れているのは あなたの方
あなたは いつでも 笑っている
残酷すぎる無邪気さで
あなたは 笑いながら 壊れてゆく
自覚することも無いままに
そして 忘れてゆく
自分を 忘れてゆく
あたしは 歩き出す あなたを 忘れてゆく