また一つの愛のカタチ

 

やわらかい毛並み 甘い匂いの可愛い君
僕のひざの上で 幸せそうにうずくまる
冷えた指先が僕に
そっと触れてゆっくりと熱を奪う

輪郭が邪魔なほど 似た者同士の二人
限りある時間の中で 同じ夢を見た
僕の視線の先 ふと見開いた君の目に
悲しみなど 映りはしない

言葉は時に告げるばかりで伝えはしない
だから君には何も話さず行くよ
君の残り香に包まれて
今日は一人で眠る
明日はまだ 分からない


時間が止まったような橙色の部屋で
僕たちは寄り添い 何度もそっと口づけた
現実から遠いような気がした
二人の生きている場所

とけ合ってしまっても きっと誰も気付かない
僕たちの存在価値 どこに転がってるの
全身全霊の力で 探してみたけれど
惰性の中で ぼやけたまま

この世界にぽっかりとあいた大きな穴
埋めるのはきっと愛だよと無邪気に笑った
僕の匂いを残して行くよ
君がどうか もう少し
強くなれますように


君の大切なあの人と
僕の大切なあの人を
傷付けてしまわないように
僕たちはまた 傷を負って
互いに 舐め合う


言葉は時に告げるばかりで伝えはしない
だから君には何も話さず行くよ
君の残り香に包まれて
今日は一人で眠る
明日はまだ 分からない


この世界にぽっかりとあいた大きな穴
埋めるのはきっと愛だよと無邪気に笑った
僕の匂いを残して行くよ
君がどうか もう少し
強くなれますように

強くなれますように


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