夏心

 

とろけそうな日差しの中
ビーサンで自転車を立ちこぎ
流れ落ちる汗
やっぱ 上り坂はキツイ
塗ったばかりのペディキュアで
踏みしめるペダルのきしむ音
風がストローハット盗み
君の髪がなびく

あたしが蜃気楼の向こうに見たものは
オアシスなんかじゃない
眩しさに目を細めた先に
ほら いくつもの影

一人じゃ話にならなかったこと
きっと たくさんあった
さりげなく差し出された手に
夢中でしがみついた あの日
「頑張れ」じゃなく「頑張ろう」って言葉
強く背中押された
明日も明後日もずっと
みんなと笑ってたい


去年の夏の残り物
ちょっとばかり湿気った花火
バカ騒ぎの後は決まって
泣きたくなった

うれしい時は手を叩いて喜んで
つらい時はあたしより先に涙を流してくれた
うん、大好きだよ

君の強さや優しさに
素直に感動できた
あたしもまだ捨てたもんじゃないと
力を取り戻した あの日
どうしようもない こんなあたしの
崖っぷちの嘘を
信じてくれた君に
数え切れない幸せを


風が少し冷たくなって
太陽が西の空に落ちるのがどんどん早くなっても
あたしたち お互いを
ちゃんと ずっと
見失わずにいられるよね


一人じゃ話にならなかったこと
きっと たくさんあった
さりげなく差し出された手に
夢中でしがみついた あの日
「頑張れ」じゃなく「頑張ろう」って言葉
強く背中押された
明日も明後日もずっと
みんなと笑ってたい


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